八月の杉林、夜明けの黒曜石

Obsidian Cedar Gladeは、1974年の秋にパリ6区のリュ・ボナパルトに小さな調香室として生まれた。創設者のGabriel Moriは、もともとグラースのフラゴナール社で原料調達を担当していた植物学者で、妻のAnne-Sophieは画家だった。二人は1971年にパリのエコール・デ・ボザールで出会い、三年後、Anne-Sophieのアトリエの一角に調香台を置いた。最初のコンポジションは「Cèdre 74」、アトラスシダーとベンゾインとわずかなシベットだけで構成された、ほとんど素材そのものの香りだった。
現行コレクション
お知らせ
吉野杉の精油はどのように採られるか
吉野杉の精油は、アトラスシダーとは全く異なる素材だ。同じ「杉・シダー」という言葉で括られることが多いが、植物学的にも、香りの構造も、採取の方法も違う。1989年に父Gabriel Moriが初めて吉野を訪れて以来、メゾンはこの精油を使い続けている。
続きを読む →グラースのチュベローズ・アブソリュートについて
チュベローズ(Polianthes tuberosa)は、フレグランスの世界で最も扱いが難しい花の一つだ。熱に弱く、蒸気蒸留では香りが壊れる。だからアブソリュートか、かつてはアンフルラージュで採取された。グラースでは今…
オードパルファンの正しいつけ方と保管方法
フレグランスの持続時間は、つけ方と保管方法で大きく変わる。濃度が高ければ長持ちするとは限らない。素材の揮発性、肌の状態、気温、湿度。それぞれが影響する。ここでは、Obsidian Cedar Gladeのコンポジション…
香りをつくる、ということ
原料の産地
ヴェルコール高原産のアトラスシダー、カラブリア産のベルガモット、グラース近郊のチュベローズ。産地と収穫年を記録し、バッチごとに調香師が確認する。
調香師の手仕事
各コンポジションは、調香師Céleste Moriが手書きのノートに記録する。デジタル化されていない処方箋は、アトリエの金庫に保管されている。
ガラスとパッケージ
ボトルはボルドー近郊のガラス工房Verrerie Dupontが吹きガラスで制作。箱は京都の和紙職人、中村紙工房が手漉きした楮紙を使用している。
お客様の声
"「Yoshino」を初めて嗅いだとき、吉野に行ったことがないのに、確かにあの杉林の空気を思い出した。不思議な香りです。"田中 恵子京都在住、フレグランス愛好家
"ビスポーク調香を依頼しました。Célesteさんとの最初の面談で、私が言葉にできなかった記憶の断片を、彼女は素材の名前で言い当てた。完成した香りは、今も毎朝つけています。"Matthieu Renardパリ在住、建築家
当店について

Céleste Mori
Céleste Moriは1979年、パリ6区生まれ。父Gabriel Moriと母Anne-Sophieが営む調香室で育ち、幼少期から原料の名前と産地を覚えた。グルノーブル大学で植物化学を学んだ後、グラースのISIPCAで調香の正式な訓練を受けた。2001年から2004年にかけてロンドンのフローリス社に勤務し、シトラス系のオードコロンと重厚なウッディ・オリエンタルの両方を手がけた。2008年にパリへ戻り、父から調香台を引き継いだ。代表作は「Obsidienne」(2010年)と「Glade de Novembre」(2013年)。休日は奈良の吉野を歩くか、パリのリュ・ド・リヴォリの古書店で植物図鑑を探している。
よくあるご質問
サンプルを試してから購入できますか?
はい。現行コレクション全9種のサンプルセット(各1.5ml)をご用意しています。価格は¥4,500(送料込み)。後日フルボトルをご購入の際は、サンプル代金を差し引きます。ご注文はウェブサイトのフォームから受け付けています。
日本への発送はどのくらいかかりますか?
パリのアトリエから発送し、通常10日から14日でお届けします。航空便を使用しており、追跡番号をメールでお知らせします。フランスの祝日や年末年始は発送が遅れることがあります。送料は全国一律無料です。
ビスポーク調香の予約はどうすればいいですか?
まずメール(atelier@obsidiancedarglade.com)にてご連絡ください。年間12名のみ受け付けており、現在の空き状況をお伝えします。初回コンサルテーションはパリのアトリエで対面にて行います。完成まで通常4ヶ月から6ヶ月かかります。