フレグランスの持続時間は、つけ方と保管方法で大きく変わる。濃度が高ければ長持ちするとは限らない。素材の揮発性、肌の状態、気温、湿度。それぞれが影響する。ここでは、Obsidian Cedar Gladeのコンポジションを例に、実践的な方法を説明する。
つける場所と量 ¶
手首の内側、肘の内側、首の側面。体温が高く、血管が近い場所は香りが揮発しやすく、拡散する。ただし、手首は摩擦が多いため、つけた後に擦らないこと。摩擦でトップノートが壊れる。量は二プッシュから三プッシュが目安。多くつけても持続時間は変わらない。
肌の状態と香りの関係 ¶
乾燥した肌は香りを保持しにくい。無香料の保湿クリームを先につけてから香水をつけると、持続時間が伸びる。Obsidian Cedar Gladeの「Soins Olfactifs」ラインのボディクリームは、各フレグランスのアブソリュートを配合しているため、同じコンポジションで重ね使いができる。
保管方法 ¶
フレグランスは光と熱で劣化する。直射日光の当たる場所、浴室の棚は避ける。理想は暗く、温度変化の少い場所。引き出しの中や、箱に入れたままの保管が最も安全だ。開封後は二年以内に使い切ることを推奨する。ただし、ウッディ系やオリエンタル系のコンポジションは、開封後に熟成が進み、むしろ深みが増すことがある。
季節による使い分け ¶
夏は揮発が速いため、シトラス系やグリーン系のコンポジションが合う。Bergamote BonaparteやFiguier d'Aoûtは夏向きだ。冬は重いウッディ系やオリエンタル系が肌に馴染む。Glade de NovembreやEncens de Grasseは冬の室内で特に映える。
香りは使い方で変わる。同じコンポジションでも、肌の状態や季節によって全く違う印象になる。それがフレグランスの面白さだと思う。