蜜蝋キャンドルは、パラフィンや大豆ワックスとは燃焼の性質が異なる。融点が高く、燃焼温度が安定している。香りの揮発も緩やかで、長時間にわたって均一に広がる。Obsidian Cedar GladeのBougies de Cireラインは、蜜蝋と植物性ステアリンのブレンドを使用している。

蜜蝋とステアリンのブレンド

純粋な蜜蝋は融点が高く、キャンドルとして使うには硬すぎることがある。植物性ステアリン(パーム由来ではなく、菜種油由来のものを使用)を20%ブレンドすることで、燃焼の安定性を保ちながら、表面の仕上がりを滑らかにしている。このブレンド比率は、試作を重ねて決めた。

芯の管理

燃焼前に芯を5mmに切ることが重要だ。芯が長すぎると炎が大きくなり、煤が出る。燃焼中に芯が曲がった場合は、一度消火してから芯を中央に戻す。Obsidian Cedar GladeのBougiesに使用しているフランス産コットン三つ編み芯は、自己修正性があるが、それでも定期的な確認が必要だ。

最初の燃焼の重要性

キャンドルの最初の燃焼は、ワックスの表面全体が溶けるまで続けることが重要だ。途中で消すと、次回から中央だけが溶ける「トンネリング」が起きる。Obsidian Cedar GladeのBougiesは直径8cmのため、最初の燃焼は最低二時間必要だ。

香りの広がり方

蜜蝋キャンドルは、パラフィンより香りの揮発が緩やかだ。点火直後より、三十分から一時間後に香りが最も広がる。Glade de NovembreのBougieは、消火後の煙の余韻にも香りが残る。これは蜜蝋の燃焼特性と、ラブダナムの残留性が組み合わさった結果だ。

蜜蝋キャンドルは、正しく使えば55時間以上燃える。その間、香りは少しずつ変化する。最初の一時間と、最後の一時間では、同じキャンドルでも印象が違う。